サカナは本の虫

読書記録をつけたりつけなかったり…ネタバレはしないようにしてる

ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven /森博嗣

地上では、死んでいる者たちが、死ぬことを恐れ、
雲に覆われた灰色の空しか見ていない。
希望はない。
死んでいる者たちは、綺麗に死ぬことができないからだ。
そうか……。
僕は、空で死ぬことを望んでいるのだ。
今、それに気がついた。
雲の上にある天国へ、墜ちていけば良い。簡単だ。
だから、こんなに戦いたいのか、草薙水素
きっと、そうだ。


クサナギのおはなし
彼女は空でのみ生きている

ナ・バ・テア None but air /森博嗣

みんな、踊っている。
違いは、なにもない。
周りには、空気しかない。
なにもない。
命も、死も。


スカイ・クロラシリーズの1巻目。
課題に追われながらも、読み進めると止まらなかった。
このシリーズはこの人の物であることがわかる。シリーズのラスト(スカイ・クロラ)とつながる部分も多くて良い。

イデアの影 The shadow of Ideas /森博嗣

 

『ねえ、教えて。貴方の名前は?』

『僕は、誰かではない。ほかの誰でもない。』

 

 

 

夢と現実とが曖昧になっていくお話。

 

 

毎度のように、物語に入り込むのに時間がかかったけれど、入って仕舞えばすぐに最後まで進んだ。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers /森博嗣

 僕はまだ子供で、

ときどき、

右手が人を殺す。

その代わり、

誰かの右手が、

僕を殺してくれるだろう。

 

 

スカイ・クロラシリーズの最初に発行された本であり、完結編。

 

森博嗣っぽい」と思いながら読んでいました。森博嗣自身が「森博嗣の本質に最も近い」と書いていました。これからスカイ・クロラの世界にのめり込もうと思います。

黒猫の三角 Delta in the Darkness /森博嗣

 

Vシリーズを読むのは2回目です。

 

森博嗣はこのシリーズのコンセプトとして、シンプル、シャープ、スパイシィのSSSを掲げています。*1 僕自身、森博嗣のミステリの中では、1番オーソドックスなミステリだと思っています。理由は、事件がちゃんと(?)解決されるからです。

 

ネタバレになるので特には書きませんが、魅力溢れる登場人物の紹介だけ少々。

瀬在丸紅子 バツイチお嬢様。

保呂草潤平 探偵。ハードボイルドかな?

小鳥遊練無 ピンクハウス系武道家

香具山紫子 関西系ラブちゃん。

 

ミステリ好きの方は裏切られないシリーズだと思いますので、是非に。

そして二人だけになった Until Death Do Us Part /森博嗣

 

 

 

騙された。というより、もはや何が何なのかわからない、という人が多そう。僕も然り。

 

 

 

 

森博嗣に慣れていない人の感想を知りたい。